滋賀県近江八幡市は4日、友定町にある「0次予防センター」に、市立武佐診療所を開設した。市内には約10学区あり、診療所ができた武佐学区には、かかりつけ医となる診療所・医院がこれまでなかった。これで市内に診療所・医院がないのは馬淵学区だけになった。
武佐学区では、2012年に開業医が亡くなり、学区内の医師はゼロとなった。地元からは診療所・医院の開設の要望が出ていた。市は住民の1次診療を確保するため、今年4月から9月にかけ0次予防センターの2階フロアを約1300万円かけて改修し、超音波診断装置や心電計を設置した。
診療所は月、金曜日の午後1時半から3時半まで開設。医師や事務員は市総合医療センターから派遣される。4日にあった開所式で、小西理市長は「診療所開設をうれしく思います。受診機会を逃すことなく、切れ目のない医療につなげていきたい」と話した。(松浦和夫)