今年は3年ごとに実施される参院選と、4年ごとの東京都議選が重なる12年に1度の年。衆院で少数となった自民・公明両党にとって、参院選の勝敗は今後の政権運営を左右する。衆参同日選の可能性もささやかれるなか、まず与野党は前哨戦とも位置づけられる都議選に注力する格好だ。
7日、自民党の仕事始め式。石破茂首相が政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の言葉を引き合いに呼びかけた。
「今年は選挙の年。握った手の数しか票は出ない。自民党の総力を結集したい」
政権選択である衆院選に対し、参院選は「政権中間評価」とも言われるが、今年は事情が異なる。武見敬三参院会長はその場で「衆院で過半数がない立場で参院選を迎える。ほぼ政権選択選挙と同じ意義を持つ」と発破をかけた。
通常国会が延長されなければ…