日本付近は10日にかけて強い冬型の気圧配置となり、北日本から西日本の日本海側を中心に降雪が続き、平地を含む広い範囲で大雪になる見込み。すでに大雪となっている青森県や岐阜県では死者も出た。気象庁は車両の立ち往生や公共交通機関の乱れ、停電や倒木などに注意を呼びかけている。
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気象庁によると、上空約5500メートルに零下30度以下の強い寒気が流れ込み、局地的な雪雲が発達。9日午後5時時点で、24時間降雪量は福島県金山町で50センチ、同県西会津町で48センチ、広島県北広島町47センチ、北海道中頓別町で45センチ、岐阜県白川村で42センチ。
岐阜県下呂市では8日、近くに住む男性(73)が雪の積もった坂道で後退してきた乗用車にひかれて死亡。青森県では8~9日、青森市の女性(51)と弘前市の男性(67)がそれぞれ自宅敷地内で雪に埋もれた状態で発見され死亡し、同県での昨年末からの大雪に関係する死者は7人となった。
10日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多いところで、▽東北、北陸、東海で70センチ▽北海道、関東甲信、近畿、中国で60センチ▽四国30センチ▽九州北部25センチ。
気象庁と国土交通省は8日、大雪に関して緊急の記者会見を開き、不要不急の外出を控えた上で、予定の変更やテレワークの活用を呼び掛けた。