横浜DeNAベイスターズの優勝パレードで、車列の後ろを行進するファン=2024年11月30日午前10時40分、横浜市中区新港4丁目、堅島敢太郎撮影

 横浜DeNAベイスターズの優勝記念パレードは球団や市などでつくる実行委員会が主催した。約1・5キロのコースに、約30万人(主催者発表)のファンらが詰めかけた。球団によると、安全対策などにより運営費は約1億円かかる見込みで、パレード観覧席のチケット販売やスポンサー収入で球団が全額まかなうという。

 クラウドファンディング(CF)でも資金を集めている。寄付額に応じて、選手の直筆サイン入り感謝状などの返礼品が受け取れる仕組みで、特にパレードへの参加型の返礼品が人気という。

 球団によると、パレードの車列の後方で行進する権利(税込み10万円)は全100人分が、バスに乗り込む選手とハイタッチする権利(同1万円)も全90人分が完売したという。車列の後ろを歩いた東京都荒川区の男性(41)は「中からパレードを見るなんて経験はできない。即決でした」と明かし、迷っていた妻(44)も応募した。パレードでは沿道のファンと「おめでとう」とねぎらいながら歩いたといい、「26年間たまりにたまったファンの熱い感情をお互いに感じられた」と笑顔を見せた。

1組限定300万円

 返礼品の最高額は三浦大輔監督と一緒にリムジンでパーティーが楽しめる1組限定の「番長リムジンパーティー」(同300万円)ですでに完売。CFは30日午後2時ごろに目標額の5千万円を超えた。来月8日まで寄付を募る。目標額を超えた資金は、実行委で取り扱いを決める予定という。

 帝国データバンクによると、ベイスターズが日本一になったことによる横浜市内における経済効果の試算は124億6100万円という。

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