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茶わんにもられた白米

 新米(60キロ当たり)の1月分の業者間取引価格は、前年同月よりも1万569円(69%)高い2万5927円だった。前月と比べると1262円(5%)高い。比較できる1990年以降では、2003年12月(2万5120円)を上回り、約21年ぶりに最高値を更新した。農林水産省が19日に発表した。

 農家からコメを買い取る集荷業者と、スーパーなどに販売する卸売業者の間での取引価格。北海道のななつぼし(前年同月比88%上昇)、秋田県のあきたこまち(同80%上昇)などほぼすべての銘柄で上昇した。農水省の担当者は、品薄ななかでの集荷競争が価格上昇の要因になったとみている。

 業者間取引価格の上昇が続くことで、店頭価格が当面、高止まる可能性がある。

 記録的な米価の高騰を受けて…

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