徳島県教育委員会で謝罪する四電工の田中顕・徳島支店長(中央)ら=2024年5月28日午前10時42分、県庁、能登智彦撮影
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 徳島県教育委員会が県立学校に配備した「1人1台」のタブレット端末に故障が相次いでいる問題で、端末を納入した四電工(高松市)が28日、不足分を補いたいとして、端末の無償提供と修理を県教委に申し出た。中川斉史(ひとし)教育長は受け入れる考えを示した。

 県教委によると、バッテリーの膨張など端末の故障台数は今月20日時点で1万117台。2021年度に利用を始めた1万6500台の61%に達している。交換や修理が追い付いていない不足数は1464台で、複数の生徒で1台を使う措置などをとっている。

 四電工は、順調に手続きが進めば7月末までに追加納入などができるとしており、1人1台の端末環境が回復できる見通しとなった。

 この日、四電工執行役員の田中顕・徳島支店長らが教育委員会に出席し、「学校現場に多大なご迷惑をかけた。社会的・道義的責任を果たしたい」と謝罪。無償による端末500台の提供と2千台のバッテリー修理に加え、今後も故障が出た場合は1千台を上限に追加修理に応じるとした。すでに四電工は昨年12月以降、3500台を提供している。

 これを受けて、中川教育長は…

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