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広陵のエース・相原投手=2024年9月21日、電光石火、遠藤花撮影
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 (21日、秋季広島県高校野球大会1回戦 広陵12―0祇園北)

 打たれたら、どうしよう。そんな心の迷いを封じ込め、打たせてとる投球を意識した。

 広陵の先発・相原知希投手(2年)は三回裏1死、祇園北の1番・河本海斗選手(同)に二塁打を許したが、続く打者2人を内野ゴロに抑え、ピンチを切り抜けた。

 今夏の広島大会では準々決勝で初登板したが、打者4人に被安打3、2失点。上半身と下半身のバランスがとれず、1死もとれずに終わった。夏の出場はそれきり。フォームを修正し、制球力と速球を磨いてきた。

 広陵で2年間エースを務めた高尾響投手の背番号を継いだ。プレッシャーを感じたが、「響君みたいな絶対的エースにはなれないけど、後ろには頼りになる仲間が控えている。自分は全力で投げるだけ」と切り替えた。

 この日の試合は3回を投げ、長短打3本を打たれたが本塁を踏ませず、5回コールド勝ち。「一番よい状態でしたが、まだまだ足りない。得意の直球だけでなくスライダーも武器にしたい」

 「目指すは来春の選抜大会出場。ピンチの時に使ってもらえる投手になりたい」。春夏5季連続の甲子園出場に照準を合わせる。(遠藤花)

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