大阪・関西万博に向けて披露された「まねき食品」の「究極のえきそば」=2025年1月14日、兵庫県姫路市北条、雨宮徹撮影

 兵庫県姫路市の名物「えきそば」が、今春開幕する大阪・関西万博の会場でグレードアップする。地元の老舗会社が「究極のえきそば」として売り出す。

 販売するのは、えきそばや駅弁を提供している「まねき食品」。万博会場の「静けさの森」前に店舗を出すと発表した。

 まねき食品によると、店舗は2階建てで1階部分にレストランや物販コーナーが入る。座席数は約80席を用意し、レストランではえきそばや丼モノなどを提供する。

 目玉のメニューとして「天ぷらえきそば」(税込み480円)を豪華にした「究極のえきそば」を振る舞う。和風だしをベースにしてホタテやハマグリのエキスも加え、神戸牛(肩ロース)をあしらい、麺は中華麺の生麺を入れる。卵などものせて税込み3850円で販売する。

 また、器には石川県輪島市の輪島塗の名門「田谷漆器店」が制作中の漆器を使う。スタッフのユニホームは大阪出身の世界的デザイナー・コシノミチコがデザインしたものを利用する。

 日本国際博覧会協会によると、今のところ駅弁業界からの出店は、まねき食品だけという。竹田典高社長は、14日に姫路市内であった記者会見で「大阪万博が開かれた1970年は駅弁が最も売れていた。もう一度日本が元気になって欲しいと思い、6カ月間、盛り上げていきたい」と話した。

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