初めての東北アンサンブルコンテストで、演奏を終え、記念写真におさまる安積高の木管六重奏メンバーと鈴木敦教諭=2025年2月9日、仙台市泉区、魚住ゆかり撮影

 長い間たどりつけなかった舞台の扉を開いたのは、6人の1年生だった。仙台市で9日に開かれた第52回東北アンサンブルコンテスト高校の部で、安積高(福島)が初出場を果たした。

  • 【結果】東北アンサンブルコンテスト高校の部

修学旅行が…

 安積高は福島県郡山市にある県立高校。これまで東北吹奏楽コンクールに出場した経験はあるものの、アンサンブルコンテストは東北支部大会に届かなかった。

 今年度は、最初の関門である福島県アンサンブルコンテスト県南支部大会が、2年生の修学旅行と重なった。そこで、やむを得ず、1年生だけで三つのチームを組んで出場。木管六重奏が県大会への切符を獲得した。さらに練習を重ねて県大会も突破。学校として初めての東北大会への切符をつかみとった。

 6人が奏でる曲が会場で強い存在感を放つのは、その選曲にある。アンサンブルコンテストの高校の部は、多くの団体が現代音楽を演奏する。その中で、6人が演奏するのはクラシック音楽だ。中でも歴史が古いバロック音楽、ビバルディの「二つのオーボエのための協奏曲」を選んだ。

クラシックになじみ でも…

 安積高はもともと、吹奏楽コ…

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