のどかな田園風景が広がるその町に、全国から注目を集めるお店があるという。有名ユーチューバーが取り上げたり、休日には行列ができたりすることも。行ってみるしかない。
霞ケ浦を望む国道51号を車で走る。やがて昭和レトロの雰囲気に満ちたプレハブ小屋が見えてきた。無人販売所「あらいやオートコーナー」だ。利根川を挟んで千葉県と接する茨城県稲敷市にあった。
11月上旬の平日だったが、中年女性の2人組や配送業の作業員、バイクでツーリング中のカップルらが次々と吸い込まれていく。
ほかほかの「焼き肉」「ひれかつ」など7種類
お目当ては52年間働き続けているという弁当の自動販売機だ。1個330円というコスパの良さに加え、温かくておいしいのが魅力だ。自販機に社名があったメーカーに問い合わせると、「自販機をつくっていたのは戦後数年。今は製造していないし、修理もできない。当時のまま現在も動いていることは考えにくいので、中身の機械類を誰かが更新したのではないか」と話す。
メニューは最大7種類。記者…