日本センチュリー交響楽団を指揮する久石譲=大阪府豊中市、滝沢美穂子撮影

 「いまは本籍をクラシックに置いている」。映画音楽などでヒット曲を生み出してきた作曲家の久石譲は、そう明言する。4月から大阪にある日本センチュリー交響楽団の音楽監督として、オーケストラを率いる。

 1950年生まれ。国立音楽大学に進んだ。ミニマル・ミュージックに興味を持ち、現代音楽の作曲家に。80年代から「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」といった宮崎駿監督作品などの映画音楽を手がけ、国内外で知られるようになった。

 近年はクラシック界での活動が目立つ。名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」で自身のアルバムをリリース。指揮者として、古典作品から現代音楽まで幅広い楽曲を国内外のオーケストラと演奏する。昨年、オーケストラなど海外の4団体から共同委嘱された「ハープ協奏曲」を発表。世界初演で指揮を担った。

 常設の楽団で音楽監督になる…

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