第55回大宅壮一ノンフィクション賞の贈呈式が6月、東京都内で開かれた。脚本家・橋本忍の生涯を描いた受賞作「鬼の筆」の著者である映画史・時代劇研究家の春日太一さん=写真=は「若手の物書きとしてやってきたが、卒業証書を受け取ったような晴れやかな気分だ」と喜びを語った。

 2018年に100歳で没した橋…

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