ドイツ語版「精神現象学」。小さな字で幾つも長谷川さんの書き込みが=篠田英美撮影

 ■哲学者・長谷川宏

 《日米安保条約の改定後、反対闘争の評価で議論が起きた》

 敗北には違いない。でも多くの市民が国会に結集した事実を軽んじてはならないと思いました。納得できなかったのは、格好よく演説していた全学連の幹部が運動継続は時代遅れと言わんばかりの冷笑的な態度を示したこと。地道な闘いを持…

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