「モードのジャポニスム」展の図録。日本風の柄の生地が使われたドレスなど=篠田英美撮影

 ■服飾評論家・深井晃子

 ある日、主に17世紀以降の西洋の服を集めている、京都服飾文化研究財団の収蔵庫で気がつきました。たいていの服は立体的なのでハンガーにかけられていた。でも、1920年代の服は引き出しの中に平らにしまってあった。着物の影響があるのではないかと考えました。

 《19世紀後半、モ…

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