高校の体育教師だった父・正毅(前列中央)=小林さん提供

 ■指揮者・小林研一郎

 実家の2軒隣の電器屋でラジオを買ってもらい、日本の歌を聴くのが好きでした。ある日そのラジオから流れてきた荘厳な響きは、その場に立っていられないほどの衝撃で、涙が止まりませんでした。それはベートーベンの交響曲第9番と後に分かりました。10歳の時でした。

 こんなにも素晴らし…

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