ジョヴァンニ・アントニーニ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ=大窪道治氏撮影、トッパンホール提供 ■胸に浸み込む、かなしみの数々 日本語の「かなしい」は自分の力ではどうしようもないと感じる時の切なさに由来し、古くは悲しいだけでなく愛しいという意味でも用いられた。ドイツ語で悲しみや嘆き、葬送などを意味するTrauerがタイトルに冠された、気鋭の指揮者ジョヴァンニ・アントニーニと古楽アンサンブル…