「僕と妻にとっては、困った時の山本先生なんです」と想田さんは言う=東京都新宿区、工藤隆太郎撮影 ■他人はみんな磨き砂 普通の人々の日常にカメラを向ける。日々の生活、何げない素顔が記録されていく。それを映画として公開しようという時、どんなに気をつけていても、すれ違いは起きる。「撮ったはいいが、公開するまでに一つ高いハードルがある。ドキュメンタリーの宿命です」 撮った後の人間関係はいつも苦し…