鹿島社長 天野裕正(あまの・ひろまさ)1951年生まれ。神奈川県出身。早大院修了。77年に鹿島に入社し、建築畑を歩んだ。執行役員中部支店長、東京建築支店長、副社長を経て2021年6月から現職

主要100社景気アンケート

朝日新聞が今月実施した「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。

 建設業は他業種に比べ、女性の管理職の少なさが目立ちます。若い入職者も少なく、現場で働く技能者の人手不足は深刻です。こうした状況をどう変えていくのか。鹿島の天野裕正社長に聞きました。

 ――建設業は、女性管理職の割合が低いです。鹿島でも女性管理職の割合は2・6%です。

 「女性総合職の採用を強化したのは、2008年です。16年からは総合職の2割は女性にする、と目標を決めて積極的に採用活動を行っています。08年以前は応募する女性が少なかった。管理職になるためにはそれなりの経験を積む必要があります。かつては部長級に女性社員もいたのですが、今はいません」

 ――08年以前は、総合職の採用にどうして女性が少なかったのでしょうか。

 「積極的なアピールが足りな…

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