当選確実を決めて万歳する下鶴隆央氏(中央)=2024年11月24日午後8時10分、鹿児島市東千石町、井潟克弘撮影

 鹿児島市長選は24日投開票され、無所属で現職の下鶴隆央氏(44)が、無所属新顔で元市議の桂田美智子氏(71)=共産、新社会党県本部推薦=を破って再選を決めた。当日有権者数は48万8917人。投票率は、27.21%で、前回(38.16%)を下回った。

 午後8時ごろ、「当選確実」の知らせを受けた下鶴氏が事務所に姿を見せると、集まった支持者から大きな拍手がわき起こった。下鶴氏は「2期目の負託をいただき、身の引き締まる思い。選ばれるまちづくりを着実に実現して参りたい」と抱負を語った。

 下鶴氏は今年9月の定例市議会で、「引き続き市政のかじ取りを担いたい」と述べて出馬表明。111項目のマニフェストを掲げ「若い子育て世代に選ばれるまち鹿児島市を実現したい」と訴えた。サッカースタジアム整備については、「県や民間を含めたオール鹿児島で取り組む」と主張。「草の根のつながりを大切にしたい」として、政党の推薦を受けない選挙戦を展開。幅広い層から支援をとりつけた。

 桂田氏は今月2日に出馬表明し、下鶴市政を「市民の声を聞かず国や県のいいなり」と批判。選挙戦では「市民の命と暮らしを守る市政をつくりたい」と述べて、学校給食費の無償化や川内原発の運転延長反対などを訴えたが、支持は広がらなかった。(井潟克弘)

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