7月6日に開幕する第106回全国高校野球選手権鹿児島大会の組み合わせ抽選会が22日、鹿児島市の鹿児島県立鶴丸高校であり、連合チームを含む参加63チーム(74校)の対戦相手が決まった。2年連続7回目の優勝をめざす神村学園は第1シードで、唯一2回戦から登場し、沖永良部と鹿児島商の勝者と対戦する。決勝は27日の予定。
抽選会には各チームの監督や主将らが参加した。県高野連の黒木誠会長が「選手としてもチームとしてもベストの状態で臨み、悔いのない大会にしてほしい」とあいさつした。
シード校の順位は昨秋と今春の県大会、6月のNHK旗などの成績をもとにした総合ポイントで決めた。昨秋の県大会とNHK旗を制し、春の選抜にも出場した神村学園が最多のポイントを獲得した。
第2シードは昨秋の準優勝チームれいめい、春の優勝チーム鹿児島実が第3シードとなった。第4シード以下は鹿屋農、川内商工、樟南、鹿児島玉龍、出水中央の順。
注目試合は、大島―鹿児島実のカード。2年前の決勝で息詰まる投手戦をみせた2校が、初戦で激突する構図となった。
昨年の開幕日は、開会式後の2試合のみだったが、今年は鹿児島市内の2球場で4試合が予定される。平和リース球場では沖永良部―鹿児島商、鴨池市民球場では隼人工―川辺のカードで幕を開ける。
試合は3回戦まで平和リースと鴨池市民の2球場で、準々決勝以降は平和リースで行われる。
開会式は6日午前9時から平和リース球場である。(宮田富士男)
選手宣誓は池田・稲大翔主将
選手宣誓を希望した27人の中から抽選で大役を射止めた。池田の稲(いな)大翔主将(3年)は「選ばれるとは思っていなかったので驚いたが、うれしさがこみ上げてきた」と振り返った。
これまで選手宣誓について抱いていたイメージは、「鹿児島の高校野球を代表するような人がするもの」だという。
宣誓の内容はこれから考えるところだが、「自分が高校野球で感じたことを素直に述べたい」と話した。(宮田富士男)