ノーベル平和賞の授賞式が開かれたノルウェー・オスロでは、受賞者の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を祝し、様々なところで折り鶴が見られた。鶴を折る意味とは――。両国の人たちが、それぞれに向き合った。
現地時間12日午前9時半、オスロ市に住む藤本京花さん(27)が、千羽鶴を手にノーベル平和センターにやって来た。オスロ各地で折り鶴教室を開いて完成させたものだ。日本被団協の歴史を伝える展示「人類へのメッセージ」の一般公開が始まるのに合わせて寄贈した。
藤本さんは2022年からオスロに住み、現在は「カルチャーコンサルタント」として日系企業の宣伝活動などに関わる。日本被団協のノーベル平和賞受賞を知り、「ノルウェーに住む日本人として、何か貢献したい。折り鶴を見て、その意味に思いをはせてもらえたら」と考えたという。
千羽鶴を受け取ったノーベル…