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長良川の鵜飼観覧船の船頭になった柏木陽介さん=2024年9月19日、岐阜市、辻健治撮影
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 サッカー元日本代表で、昨季まで所属したJ3・FC岐阜の魅力を発信する「クラブアンバサダー」の柏木陽介さん(36)が、今年から長良川の鵜飼(うかい)観覧船の船頭になった。芝生のピッチから、アユがいる清流へ。新たな挑戦が始まった。

 兵庫県出身の柏木さんは、左利きのMFとしてJ1のサンフレッチェ広島や浦和レッズでリーグ戦通算392試合に出場し、56得点。日本代表では国際Aマッチ11試合に出場した。

 だが、コロナ禍の2021年、クラブが禁じていた外食に出かけたことなどが規律違反とされ、浦和を退団。真っ先に獲得を名乗り出てくれたのがFC岐阜だった。

 救いの手を差し伸べてくれた岐阜に、恩返しがしたいという思いが募った。背番号は、県内の市町村数を示す「42」に。主将としてチームを引っぱったほか、SNSで名所や飲食店を紹介するなど、県内各地の魅力を発信してきた。

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