開発された新商品。パッケージは和のテイストだ=2024年4月25日午後0時16分、鳥取市役所、富田祥広撮影
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 鳥取県産のブランド鶏「鳥取地どりピヨ」の消費拡大につなげようと、鳥取市が市内の食品会社などと新商品を開発した。地元特産のイチゴやショウガとコラボした味わい豊かなギフト向けの商品だ。

 鳥取地どりピヨは鳥取市鹿野町で飼育から肉処理、出荷が一貫して行われている。しっかりとしたかみごたえと引き締まった肉質が特徴。肉に臭みがないため、焼いたり蒸したりするシンプルな調理方法で強いうまみを感じられる。

 新商品は、県東部特産のショウガ▽イチゴ▽白みそ▽ゆずこしょうで味付けした4種類の照り焼きチキンと、焼き鳥串12本の詰め合わせ。「因州鹿野地鶏の鳥取の恵み仕立てセット」と名づけ、ネット通販や関西の百貨店などで6月から7千~8千円程度で販売するほか、市のふるさと納税の返礼品として提供する。

 このほか、赤身と脂の絶妙なバランスに定評のある鳥取和牛の新商品も開発。総菜向けの「鳥取和牛飯の素」「鳥取和牛焼肉(味噌(みそ)にんにく)の素」の2種類で、今春から県内外のスーパーで弁当などに使われている。

 食品会社の担当者らが4月25日に鳥取市役所を訪れ、深沢義彦市長に新商品を報告した。試食した深沢市長は「(地鶏は)4種類それぞれに特徴があり、和牛はうまみが凝縮されていておいしい。地産地消がさらに進み、販路の開拓や拡大にもつながると大いに期待している」と話した。(富田祥広)

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