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自衛隊も応援に入り、始まった防疫作業=2025年1月22日、盛岡市、岩手県提供

 岩手県は22日、新たに盛岡市の二つの養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認され、採卵鶏計約66万羽の殺処分を始めたと発表した。17日に約40万羽の殺処分を終えたばかりで、今季の殺処分は120万羽を超える見通し。過去最悪の事態に農林水産省は22日、県庁内に現地対策本部を設置した。

 県によると、中央家畜保健衛生所に21日、盛岡市の二つの養鶏場から鳥インフルエンザの疑いがある鶏の死亡数増加について報告があった。遺伝子検査で22日、陽性が確認された。

 今季4、5例目の発生で、県内で2件同時に発生したのは初めて。達増拓也知事は「より深刻な事態となった。これ以上の発生、蔓延(まんえん)の防止を図るため、まずは早期に防疫作業を完了することが重要だ」と述べ、県内の全市町村に応援を要請することを明らかにした。

「ウイルス量多いのは疑う余地ない」

 「地域全体のウイルス量が多…

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