魚は鏡を見て自らの体長を把握できる――。そんな研究結果を大阪公立大学などの研究グループが発表した。鏡を見た後、自分より少し大きな魚の写真に対する攻撃を抑制することもわかった。魚が人間のように、必要に応じて鏡を使えることを示唆しているという。
研究グループは、千葉県以南の岩場やサンゴ礁に生息するホンソメワケベラを使って実験した。これまでの研究で、鏡に映る姿が自分だと認識できることがわかっている。
なわばりを守るために同種で戦うことがあり、攻撃の前に追いかけ合うように並んで泳ぎ、互いを確認するという。
そこで、鏡を見せた後に、3種類のサイズ(自分と同じ、1割大きい、1割小さい)のライバルの写真を示すことで、攻撃時間に差が出るかを調べた。鏡を見せなかった場合は、いずれも同程度攻撃したが、鏡を見せた時は、同じサイズや大きいサイズに対しての攻撃時間が、小さいサイズより短くなった。
大きいサイズの場合、鏡の前…