群馬県高校野球連盟の「責任教師・監督・顧問会議」が11月30日、同県渋川市伊香保町であった。講師に招かれた熊本県立熊本工業高校野球部の田島圭介監督(43)が「古豪から強豪への挑戦 伝統公立校にできること」と題して講演した。
会議では例年、先進的な取り組みをしたり、優秀な成績を収めたりしている高校野球関係者を招いて講演会を開いている。今回も県内の野球部監督や責任教師ら約100人が集まった。
田島氏は同校を卒業し、2019年4月から監督。就任後、同校は19、21、24年の3回、全国高校野球選手権大会に出場した。講演では、熊本工で実践しているチーム作りについて語った。自身が高校生だった頃を振り返り、部内にある理不尽な決まりをなくし、下級生がストレスなく活動できる環境作りなどに力を注いでいるという。
田島氏は「モチベーションの高い選手を増やす。そして、技術に加え、公式戦で選手やチームの力を私自身が引き出す。そこに勝ちを見いだしていかないと、公立校は強豪私立に渡り合えない」と話した。