愛媛県大洲市の高校生ら17人が25日、おにぎりやゼリーなど自ら開発した商品を同市肱南地区で販売した。
問題解決や地域資源活用の視点で、新商品を企画・開発して起業に挑戦する市のプログラムの一環だ。起業を身近に感じてもらおうと企画した。
参加者は商品設計や事業計画について、昨年8月から企業家らの指導を受けてきた。この日、5グループに分かれて、テスト販売に臨んだ。
大洲高校2年の堀江葵さんらは、自動販売機でおにぎりを売る計画を作った。高校に食堂はなくパン販売は週数回、昼休みの外出は困難という現状がヒントになった。
しかし、「最初は簡単に思ったが、おにぎりを作る人や自販機に入れる人などが必要で、私たちだけでは難しいとわかった」と堀江さん。今回のテストでは、おにぎりを店頭販売した。
同高2年の兵頭葵彩(あおい)さんらは規格外のイチゴを使ったゼリーを開発した。アイデアのために調査したことで、「大洲の良いところを改めて知った」と話す。
服好きの5人は「Wisteria」(藤)という独自のブランドで、自らデザインしたパーカやジャケットを販売した。製造はアプリで注文したという。
リーダーのアルバイト長田藍太さん(17)は、自分のブランドを立ちあげるのが夢。春から服飾学校へ進む。「ストリートと言えばこれ!というブランドを作りたい」