小中学生と高校の野球部員が一緒に練習する野球教室が22日、兵庫県丹波篠山市立篠山中学校であった。篠山産業、篠山鳳鳴、篠山東雲の市内3高校の野球部員約40人と指導者らが、小中学校の少年野球チームや軟式野球部の約60人に投打にわたってアドバイスした。
高校野球の未来を考える日本高校野球連盟や朝日新聞社などの「高校野球200年構想」の理念に基づく活動。県高野連と丹波篠山市、同市教委が2年前から催している。
この日は雨のためグラウンドが使えず、渡り廊下でトスバッティング。体育館では守備や投球の練習をした。子どもたちは、高校生に投打で分からないことがあれば、どんどん質問していた。
今年の選抜高校野球で甲子園の塁審を務めた、同市職員の辻川貴志さんも指導に加わった。「ストライクを見逃しては注意され、今度はボールを空振りしては注意されるということも。そんな子はきっと戸惑っているはず」。身ぶり手ぶりをまじえながらストライクゾーンを伝え、自信をもって打つよう指導していた。