小結大の里が快挙を成し遂げた。関脇阿炎を押し出しで破り、史上最速となる初土俵から所要7場所での初優勝。元横綱稀勢の里が師匠の二所ノ関部屋から初めて、日体大出身者としても初の優勝力士誕生となった。石川県出身者の優勝は1999年名古屋場所の出島以来。琴桜は豊昇龍との大関対決を制して11勝目を挙げた。
「本当に強いお相撲さんに」
大の里の前進は、優勝経験のある関脇阿炎にも阻まれなかった。
立ち遅れたが足を前に運んで、3秒ほどで押し出した。あっという間に優勝を決めた。
相手を一気に押し込む馬力。それは高校時代から目立っていた。
7年ほど前、当時幕下だった…