横浜トリエンナーレでは、市内の文化芸術活動拠点も連携し展示している。街中で、作品や都市そのものに出合う体験だ。
みなとみらいや関内地区などで開かれている「BankART Life7」は、「UrbanNesting:再び都市に棲(す)む」をテーマに、都市空間を考えさせる。
みなとみらい線新高島駅の地下1階にある展示スペース「BankART Station」では、地下空間に都市を持ち込んだ。志田塗装+酒井一吉は、様々な建造物の外壁塗装の塗膜を、会場の壁面に再構築。「ビル」「神奈川県警察」などの文字も読める。都市の一部として存在し、都市を見つめてきた建造物の塗膜が作品となり、その都市が積み重ねてきた時間を感じさせる。
婦木加奈子さんは「どの都市でも目にする、人がそこに生きていることを表す風景」として、靴下や服がつるされた「洗濯物の彫刻」を展示した。
都市とは、横浜だけを指すのではない。
横浜港に浮かぶ「ぷかりさん…