香港民主派の主要政党、民主党の羅健熙主席=2025年2月19日、香港、朱延雄撮影

 香港民主派の政治団体として最大勢力だった民主党が20日、解散に向けた手続きを進めることを決めた。決断の背景には、中国主導による統制が強まる香港で、民主派が活動する余地がほとんど残されていないという厳しい現実がある。

 20日午後7時(日本時間同8時)ごろ、党本部に姿を現した羅健熙主席らは硬い表情で室内に入った。約2時間半後、再び報道陣の前に姿を現した羅氏は解散に向けた手続きを進める方針を明らかにした。

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 「もはや活動の余地はない。現実的な選択だ」。かつて民主派を取材していた香港メディア関係者は、民主党の解散に向けた動きは避けがたいとの考えを示す。

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