兵庫県養父市大屋町の明延鉱山探検坑道内で熟成させた、山陽盃酒造(宍粟市)の純米吟醸酒「仙櫻(せんさくら)」の蔵出しが23日にあった。ネット販売はせず、大屋町内の酒店3店と「道の駅ようか但馬蔵」での限定販売が同日から始まった。
年間を通じて坑道内は12度前後とワインセラーのように安定しており、酒の熟成に適しているという。今年5月に蔵入れした。
山陽盃酒造の壺阪雄一専務(44)は「昨夏の猛暑で酒米の収穫が減り、昨年より本数は減りましたが、農家のご努力で品質は十二分に保たれています。マスカットやライチを感じさせる香りで、クリアな味に仕上がりました」と話した。
1800ミリリットル(税込み3740円)700本、720ミリリットル(同2310円)1200本を販売する。(菱山出)