レッツ・スタディー!小論文編スピンオフ 吉見純音さん

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NMB48の14周年コンサートで、川上千尋さんの歌う「365日の紙飛行機」のピアノ伴奏を務めた吉見純音さん=10月8日、大阪市西区 ©NMB48

 朝日新聞の連載「NMB48のレッツ・スタディー!」小論文編を担当しているNMB48の吉見純音さんが18日、17歳の誕生日を迎えた。小論文編のスピンオフとして、吉見さんに16歳の1年間を振り返ってもらった。

足りないところを書き出し… つかんだ「昇格」

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吉見純音さん ©NMB48

 よしみ・あやね 2007年、兵庫県生まれ。高校2年生。愛称よしみん。昨年1月から活動しているNMB48の「9期生」。ピアノ、スケート、スキー、着付け、料理など特技多数。兼業農家をする祖父母の家で田植えや収穫の手伝いもする「農業アイドル」の一面も。

 ――16歳の1年を振り返って、思い出深いエピソードなどを教えてください。

 吉見 この1年のNMBの活動を振り返って一番印象に残っている出来事は、やはり研究生から正規メンバーへの昇格です。

 約1年7カ月の研究生期間を経て、今年6月にチームMへ昇格しました。この1年で、まず劇場公演にたくさん出演すること、研究生公演で(固定された)ポジションをもらうこと、そして正規メンバーに昇格することを目標にして頑張ってきました。

 そのために自分に足りないところ、必要なことを客観的な視点から書き出して(パフォーマンス、お話会、SNS、公演以外の仕事など)、あれこれと試行錯誤してきました。

 そして今年1月にまず、公演での自分のポジションをいただき、そして5カ月後には昇格メンバーに選んでいただきました。本当に本当にうれしかったです。

 劇場公演出演回数も今年7月で100回を迎えることができました。

プロ意識を感じる先輩たちの姿 「選抜」を目標に

 ――17歳の目標はなんでしょうか。

 吉見 目標は、ずばり(シングルの表題曲を歌唱する)選抜メンバーに入ることです。まだまだ高すぎる目標ではあるのですが、口にしなければチャンスは巡ってこないと思い、今年の目標に掲げました。

 正規メンバーに昇格して先輩方と接する機会が増え、先輩方の考え方や行動などにプロ意識の高さを日々痛感しており、仕事に対する姿勢を学ばせていただいています。

 ハードなスケジュールの中での体調管理なども、本当にいつ寝ているんだろう、休んでいるんだろうと。

 疲れている姿を見せずに後輩の私たちにも気を配り、公演やコンサートでは常に全力でパフォーマンスする姿に、私もこんな風に感動を与えられる人になりたいと思っています。

学業との両立 「アイドルではない時間」も大切に

 ――吉見さんは現役の高校生として、学業にも励みながらアイドル活動と両立させています。大変さはありませんか。

 吉見 学業との両立は思っていた以上に大変ですが、私の両立は周りの方の協力で成り立っているので、普通の高校に通い、学び、「アイドルではない高校生」という時間を持てることに最近とても感謝しています。

 とはいっても、テストやレポートなどの課題提出が多く、テスト前はレッスンの行き帰りや休日に自習室や電車の中で勉強したりと、隙間時間を大切にするようになりました。

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稲刈りの手伝いをする吉見純音さん=吉見さん提供

 私の同級生は私と同じように夢や目標のために日々勉強や部活、習い事などを頑張っている友達も多くて、私のNMB48での活動に対しても特別扱いせずに普通に接してくれることが本当にうれしいです。

 なかなか友達とスケジュールが合わない私ですが、テスト終わりや長期休みなどの際にはおいしいものを食べたり、テーマパークなどに一緒に行ったりしています。

 あと何げないお昼休み、みんなで食べるお弁当の時間や放課後に食べるアイスの時間が大好きです。NMB48やAKB48グループの楽曲は学校をテーマにした歌も多いので、感情移入しやすいです。

「365日の紙飛行機」を伴奏した14周年コンサート

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NMB48の14周年コンサート ©NMB48

 ――NMB48は10月8~9日、「Emotional」と「UNITE」をテーマに結成14周年コンサートを開催し、吉見さんも出演しました。感想を教えてください。

 吉見 (2022年の)12周年ライブは9期生のオーディション中で候補生として出演させていただき、(23年の)13周年は研究生として、(今年の)14周年は正規メンバーとして出演することができました。

 どんな場所でパフォーマンスをしていても現地や配信ですぐ見つけてくれて応援してくれるファンの皆さんには本当に感謝しかありません。今回の14周年ではチーム楽曲や紅白曲、8、9、10期生による次世代曲などに参加し、そして川上千尋さんの「365日の紙飛行機」ソロ歌唱でピアノ伴奏をさせていただきました。

 この「365日の紙飛行機」はNMB48に入る前から大好きな曲で、9期生オーディションでも歌った曲だったので個人的にもとてもEmotionalでした。

 この曲をNMB48のメンバーとして自分が演奏できる日がくるとは……。人生何があるかわからないですね。

 川上千尋さんは、初回の音合わせの時点で完璧に仕上げていて、プロ意識の高さを目の当たりにしました。今回のコンサートは舞台照明や映像が凝っていて、パフォーマンス、照明、映像、音楽と何度でもどなたでも楽しめるようになっていると思いました。

 憧れの選抜メンバーだけが出演できる(オリジナル公演の)「天使のユートピア」公演の楽曲もできて良かったです。来年はどんなコンサートになるのか、今から楽しみです。

この1年で関心をもったニュースは……

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吉見純音さん ©NMB48

 ――この1年で関心をもったニュースはありますか。

 吉見 この1年で興味を持ったニュースは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)関連のニュースです。NMB48はスペシャルサポーターを務めておりますので、やはり万博関連のニュースは常にチェックするようにしています。

 最近では開催期間中に国内パビリオンをどこからでもライブ配信で楽しめるオンラインツアー「LET‘S EXPO」の開催が気になっています。我が家には1970年の大阪万博を知る86歳の祖父がいるのですが、高齢で足が少し不自由なので、会場に行かなくても現地にいるかのような臨場感を味わえる万博ツアーがあることはとてもうれしいと思います。

 今後もスペシャルサポーターの一員として、私も微力ですが万博を盛り上げていけるように頑張りたいと思います。

吉見純音さんプロフィル

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吉見純音さん ©NMB48

 よしみ・あやね 2007年…

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