吹奏楽の音色と隊列の変化が調和した「マーチング」の最高峰の学校が集う全日本マーチングコンテストは17日、高校以上の部が開かれた。
前半に演奏・演技を披露した高校18校は、個性あふれるステージで会場をわかせた。
- 「一瞬。最高の一瞬」全日本マーチングコン高校前半 演奏者の言葉
会場の熱気、演奏レビューと写真で
朝一番、客席から「ファイトー!」の大歓声が上がるなかでアリーナに飛び出したのは愛工大名電(愛知)。バランスがとれたまっすぐに届く音で、冒頭から目を覚まさせるような迫力のファンファーレを奏でた。
斜めに後退したすぐ後に、全員で一斉に前進する「カンパニーフロント」。動きと音楽表現を結びつけたステージを披露し、銀賞を受けた。
ドラムメジャーの山口遙斗さん(3年)は「1曲目の終わりに会場から拍手が聞こえ、すごくうれしかった。最高の仲間たちとの最高の時間でした」と話した。
続く活水中・高(長崎)は、歌劇「蝶々夫人」をテーマにした演奏・演技を出航を告げる鐘の音で始めた。
ファンファーレのトランペットの音色や音程が美しく、中間部では木管楽器が強弱の変化を際立たせた。衣装の赤いラインからも、隊列のずれのなさがわかる動きで、金賞に輝いた。
初出場の白子(三重)は銅賞…