ソウルの韓国大統領府で2024年12月7日、国民向けの談話を発表する尹錫悦大統領=東亜日報提供

 韓国の捜査当局は30日、「非常戒厳」を出した尹錫悦(ユンソンニョル)大統領への内乱容疑などでの拘束令状の請求に踏み切った。現職大統領の拘束はハードルが高いとも指摘される中で決断した背景には、尹氏の行為への厳しい世論もありそうだ。

 警察などの合同捜査本部の関係者は30日、拘束令状請求に踏み切ったのは尹氏が3回にわたり出頭要請を拒否したためだと説明した。韓国では、正当な事由なく出頭要請に3回程度応じなかった場合は、身柄の確保に乗り出すのが一般的とされる。

 相手が現職の大統領だけに、さらに出頭要請を続けるのではとの見方もあったが、捜査本部は「原則」を貫いた。一般的な手続きに従わなかった場合に、「なぜ大統領だけ特別扱いするのか」との批判を受けることを意識したとみられる。

 尹氏をめぐっては、国会で多…

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