韓国のソウル駅で2024年12月12日、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の談話を放映するテレビ画面を見る市民=AP

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は12日の談話で「非常戒厳」の宣布を正当化し、早期退陣に応じない意思を明らかにした。与党の代表は早期退陣による事態収拾を断念し、弾劾(だんがい)訴追案に賛成するよう所属議員に呼びかけたが、党内には反発もあり、14日に予定される採決の直前まで駆け引きが続きそうだ。

 「今の状況を反省するのではなく正当化し、事実上、内乱を自白する趣旨の内容だった」。保守系与党・国民の力の韓東勲(ハンドンフン)代表は12日、議員総会で尹氏の談話を痛烈に批判。「党として弾劾に賛成しよう」と呼びかけた。

 前回の弾劾案が採決される直前の7日午前、尹氏は自身の任期も含めて今後の政局安定策を与党に一任する、との談話を発表。与党議員の大多数が採決を欠席し、弾劾案は不成立となった。

 2016年の朴槿恵(パクク…

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