事実上の与野党対決の構図となった静岡県知事選は、立憲民主党と国民民主党が推薦した無所属新顔で前浜松市長の鈴木康友氏(66)が当選を確実にした。4月の衆院3補欠選挙を全勝した野党は「連勝」して勢いに乗り、裏金事件で逆風が吹き荒れる自民党にはさらなる痛手となった。
鈴木氏の当選確実の報道を受けて、立憲の大串博志選挙対策委員長は26日深夜、党本部で記者団に「自民が政治不信の問題を払拭(ふっしょく)できていない中で、野党にしっかりしてくれという声の表れだ。衆院選に向けて、受け皿になれるように頑張りたい」と語った。
一方、自民の小渕優子選対委員長は記者団の前に姿を見せず、「県民の審判を真摯(しんし)に受けとめる」との談話を文書で発表した。二階派の参院議員は「裏金事件がボディーブローのように効いた」とうめいた。
選挙戦終盤、自民党幹部は口…