リンゴの流通、生産者団体が運営するサイト「りんご大学」による第1回の「りんごレシピコンテスト」でこのほど、青森県藤崎町の福士多絵子さん考案の「アップル鶏ごぼうめし」がグランプリ(最優秀)に選ばれた。同サイトでは2009年の開設以来、リンゴに関するレシピを数多く紹介してきたが、新しいアイデアに期待し、リンゴを使った「おかず」をテーマに一般公募したところ、62件の提案が寄せられた。
「アップル鶏ごぼうめし」のレシピはこうだ。リンゴとニンニクをすりおろし、味付けしたタレに鶏もも肉を漬け込む。1時間以上おいてからフライパンで炒め、切ったゴボウとリンゴを順次加えて、さらに炒める。汁気が減ったら火を止め、ご飯と白ごまを入れて混ぜる。おわんに盛り、豆苗をのせたら完成となる。
主催者は応募62件の中から、意外性などを重視して候補を抽出。レシピ通りに調理、試食して、受賞作を決めたという。りんご大学のHP担当で、調理も担った「青森りんごTS導入協議会」事務局の三上聖華(さとか)さんは「すりおろしたリンゴの漬け汁も使うことで甘みがプラスされ、ゴボウと鶏肉とのバランスもいい。ご飯に果物は苦手と感じる人も多そうですが、とてもおいしくいただけた」と話す。
優秀賞には、「りんごとわかめのナムル」「りんご香るチーズチキン」の2点が選ばれた。受賞作それぞれの材料や作り方は、りんご大学のホームページ(https://www.ringodaigaku.com/)に掲載している。コンテストは今後も続け、第2回は「お菓子」をテーマにレシピを募る予定だ。(杉山圭子)