東日本大震災や原発事故で被災した福島県の復興の現状を学ぶ復興庁の出前授業がこのほど、大手前高松高校(高松市室新町)であった。2年生229人が参加した。
11月19日に講師を務めた大木雅文参事官は、福島第一原子力発電所に津波が到達して原子炉建屋で水素爆発が起きた事故の経緯や、現在でも2万6千人近くの避難者がいることなどを説明。「震災や復興についての理解を深め、未来につないでほしい」と語った。
2年生の喜多川孝史さんは「(原発事故のために)避難指示を受けた範囲が高松駅~高松空港より広かったと聞き、怖いと感じた」と話した。
出前授業は全国の中学・高校を対象に2022年度に始まり、県内で行われるのは今回が初めて。