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独立リーグへの挑戦を決めた松山心投手=2024年11月11日、三重県伊勢市のダイムスタジアム伊勢、本井宏人撮影
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 先天性の難聴がある皇学館大学4年の松山心(しん)投手(22)=三重県松阪市=が、野球の独立リーグ・徳島インディゴソックスの特別合格選手に選ばれた。松山投手は「速球を磨き、次はプロのドラフト指名をめざす」と、来春の入団を心待ちにしている。

 松山投手は最速148キロの速球派右腕。日本野球機構(NPB)のドラフト指名はなかったが、NPB選手を毎年送り出している四国アイランドリーグplusの徳島から、トライアウト不要の特別合格を得た。契約は年明けの予定で、入団意思を伝えたという。

 右耳はわずかに聴力があるが、生まれつき左耳が聞こえない。中学1年の時に地元のクラブチームで野球を始めた。小中学校は津市の県立ろう学校に通ったが、高校は野球を志して松阪商に。コロナ禍だった3年生の夏は、エースとして選手権三重大会の代替となった独自大会で県4強に進んだ。

 180センチ、88キロの体…

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