広島県福山市の運送会社「福山通運」が、日本一の生産量を誇る福山市産のデニム生地を使ったドライバー制服の着用を始めた。荷物を集配、接客する全国約1万人のドライバーを対象に、11月から順次導入している。
制服は動きやすいストレッチ素材のデニムを採用し、機能性と耐久性を兼ね備える。長持ちするため、廃棄衣類を減らす効果も見込めるという。創業者の故・渋谷昇氏の生誕120周年を記念して、福山市でデニム生地を製造する「カイハラ」と企画した。
ドライバーや取引先からは「動きやすくて働きやすい」「デザインがかっこいい」と好評だといい、福山通運は「全国のドライバーが着用することで、福山デニムの魅力を発信したい」としている。
こうした取り組みは「ビジネスシーンでのジーンズ普及に貢献した」と評価され、「第41回ベストジーニスト2024」(日本ジーンズ協議会主催)の特別貢献賞を受賞した。