選ばれた高校の選考理由を聞く久慈の選手たち=2025年1月24日午後3時34分、久慈高校、藤井怜撮影

 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の出場校が24日発表され、岩手県内からは、昨秋の東北大会4強の花巻東が選ばれた。21世紀枠で東北地区の候補として推薦されていた久慈の「春の甲子園」はかなわなかった。組み合わせ抽選会は3月7日にある。

「悔しい。夏に向けて練習に打ち込む」久慈

 久慈は、校舎内の一室に野球部員たちが集まり、ライブ配信を緊張しながら見守った。21世紀枠で校名が呼ばれずに終わると、部員たちは表情を変えず、唇をかんだ。

 宇部智也主将(2年)は「率直に悔しい。まだまだ実力不足。やっぱり甲子園は遠い」と悔しさをにじませながらも、「21世紀枠に推薦できると評価してもらえたのはチームの糧になっている。この気持ちを胸に、夏に向けて一致団結して練習に打ちんでいく」と決意を新たにした。選ばれた花巻東について「ライバルだけど同じ岩手の球児として応援するし、自分たちも花巻東からもいろんなものを吸収して、練習に臨む」と話した。

 同校野球部OBでもある大畑伸悟監督は選ばれなかったのは残念としつつ、部員に向けて「この経験は今後の君たちの人生にプラスになる。結果としては選ばれなかったけど、自分たちの実力で(夏の)甲子園出場を勝ち取ろう」と話した。

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