選挙

 27日投開票の衆院選に向け、障害者や高齢者、けが人など一人で投票するのが難しい人へのサポートが広がっている。宮城県内でもやり取りを手助けするボードを置いたり、バスの移動式投票所を設けたりして支援に力を入れている。

 「入場整理券が届いてない」「書き間違えた」。そんな困りごとを口に出すのが難しい人向けに、蔵王町は「コミュニケーションボード」と呼ばれるイラスト付きのカードを用意している。A3サイズで、2月の町議選から全ての投票所に置き始めた。主に聴覚障害や言語障害で言葉を交わすのが難しい人の利用を想定し、よくある困りごとをイラストでまとめ、項目を指し示すことで意思表示できるようにした。

 こうしたサポートを希望することを職員に伝えるために「投票支援カード」も導入。町ホームページ(HP)から印刷して「代筆してほしい」「声をかけてゆっくり誘導してほしい」など、希望するサポートを書き示し、職員に渡すことで伝えられる。

 石巻市は高齢者らを対象に19、20の両日、投票所から比較的遠い牡鹿、雄勝、北上の3地区の10カ所で、バスを使った移動式の期日前投票所を開設。出入り口に段差がないノンステップの路線バスを借りた。2022年の参院選以降、試験的に始めたもので、来年4月の市長選から本格導入するという。

 気仙沼市は昨年から投票所へ…

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