京都と大阪の中高生が「探究」の授業の成果を発表する「関西探究文化祭」が2月8日、京都信用金庫の共創施設「QUESTION」(京都市中京区)で開かれる。一般の人たちに見てもらうことで、自分たちの取り組みが社会でどう受け止められるかを学ぶ企画だ。

 主催するのは、探究学習をサポートする「一般社団法人e-donuts」。代表の藤原彪人(あやと)さん(25)がイベントを発案した。生徒の関心事に応じた専門家を学校に派遣する事業に取り組むなか、「着地点は校内発表にとどまらない。市民からリアルな声を聞く場になれば、探究学習をより究められるのではないか」と考えたという。

 参加するのは、京都と大阪の高校7校と中学校1校の計約30チーム。授業の成果を各ブースで発表する。

 例えば、オリジナル防災枕「とことこ」は、着脱しやすく底がしっかりしたスリッパを内蔵し、就寝中に地震が起きた場合の避難のしやすさにこだわった。ほかにも、木の棒を使うスポーツ「モルック」では、棒の代わりに放置竹林を有効活用して遊びながら環境問題を考える。さらに、高齢者がつながりを感じられるオリジナルアプリもある。

 当日は、イベント共通通貨「京都祭コイン」を使って、学校に応援資金を贈ることもできる。このコインは、生徒が京都の賛同企業と関わるさまざまな体験で使える。藤原さんは「新たな着想のきっかけになれば」と話す。

 午後1~5時。入場無料。事前受け付けを済ませておくと、390円分の京都祭コインがもらえる。問い合わせはe-donutsにメール(info@e-donuts.com)。

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