吉本新喜劇(大阪市)が、11月から新メンバーの募集を始めた。座員の高齢化が進む中、「大阪から世界のスターへ!」を合言葉に、「金の卵オーディション」を開催する。世界に向けて笑いを発信してくれる逸材を探すという。
オーディションの実施は、10月18日になんばグランド花月(大阪市中央区)であった「吉本新喜劇まつり2024」のエンディングで、間寛平ゼネラルマネジャー(GM)がサプライズで発表した。
金の卵オーディションは2005年から始まり、今回で12回目。コロナ禍前の19年以来の開催となる。募集期間は12月末まで。
18歳以上の新喜劇に興味のある人が対象で、高校生以下は不可。学歴や経験は問わず、合格人数は特に決めていないという。
新喜劇の座長では、吉田裕と酒井藍が金の卵オーディションの出身だ。吉田は「漫才をしていたが、(コンビを)解散して入った。新喜劇には夢がある」とPR。酒井は「新喜劇が好きという気持ちを大切にオーディションに臨んだ。(オーディション再開を)待っていた若い子がいっぱいいると聞いている」と話す。
今年で発足65周年の新喜劇は、所属座員が100人を超える。今回の募集は、芸に伸び悩んでいる若手や中堅の後押しをしたいという狙いもあるという。
間寛平GMは「中堅を奮い立たせる意味でも、すごい子に来てほしい。面白い人を募集します」と呼びかけている。
詳細は吉本新喜劇のウェブサイト(https://shinkigeki.yoshimoto.co.jp/)。(岩本修弥)