出島大橋に絵を描き、撮影用ドローンに手を振る女川小の児童たち=2024年9月24日午前10時24分、宮城県女川町、柳沼広幸撮影

 宮城県女川町の離島、出島(いずしま)に架かる「出島大橋」が12月に開通するのを前に24日、女川小学校の児童が橋に絵を描いた。今後、絵の上に舗装工事が行われて見えなくなるが、完成した絵はドローンで撮影し、記念写真として残される。

 サンマや花、アニメのキャラクター、ロボット、自分の名前――。6年生はペンキ、4年生と2年生はペンを使って自由に絵を描いた。地元に伝わる伝統芸能の獅子舞もあった。

 6年生の持田悠稀さん(12)は魚を描いた。「橋に絵を描くのは初めてで楽しかった。(舗装で)見えなくなるのは悲しいが、この橋がある限り絵は残る」。柿内葉月さん(12)は「ここを通るたびに絵を思い出す」と話した。1、3、5年生と女川中学校の生徒は別の日に絵を描く。

 出島大橋は全長364メートルのアーチ橋で、幅員8.9メートル。橋の舗装工事とアクセス道路の工事を12月までに終え、同月19日に開通する予定だ。総事業費は167億円。(柳沼広幸)

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