米男子ゴルフの2025年シーズン開幕戦、ザ・セントリーは5日、ハワイ州カパルアのプランテーション・コース(パー73)で最終ラウンドが行われ、松山英樹が通算35アンダーの米ツアー新記録を樹立し、通算11勝目を挙げた。
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「とにかく勝ちたい」。昨年12月、松山は東京都内であったイベントで、2025年シーズンの抱負をそう口にした。
選手としては当然の目標だが、松山の言葉からはそれ以上の決意が伝わってきた。周囲を引っ張っていく、そんな覚悟だ。
21年に日本選手で初めてマスターズ・トーナメントを制し、名実ともに世界トップ選手になった。昨年までに米ツアーでアジア人最多の計10勝をマーク。その成長ぶりは技術面にとどまらない。エゴにとらわれなくなった。
20年から松山のクラブの調整などを担う宮野敏一さん(住友ゴム工業)は精神面の変化を感じているという。「視野が広くなり、寛容になってきている」
象徴的だったのは昨夏。大会…