18日から始まる大学入学共通テスト直前に東京都内の予備校「ニチガク」が閉鎖した事態を受け、学研ホールディングスは8日、グループ会社がニチガクの生徒や講師を対象に支援を始めると発表した。
支援するのは家庭教師や教師・講師の転職サービスをしている「学研エル・スタッフィング」。ニチガクの生徒に無償指導をする。指導時間は、高校3年生や浪人生には受験日まで最大360分、1、2年生は最大960分。
また、ニチガクの講師には、無料で転職相談に応じるという。
学研エル・スタッフィングの担当者は「受験生にとっては、『最後までやりきったぞ』という自信を持って試験に臨めることがとても重要。直前講習や共通テスト後の進路相談などを受けられなくなったと思うので、できる限り支援したい」と話した。
ニチガクは、運営する「日本学力振興会」(東京都)が破産申し立てを視野に債務整理をする方針を決め、4日までに閉鎖された。代理人弁護士によると、生徒は約130人。