市況

 5日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時前日より0.020%幅高い1.295%をつけ、2011年4月以来、約14年ぶりの高い水準となった。

 厚生労働省が5日発表した24年12月の毎月勤労統計調査(速報)で実質賃金が2カ月連続でプラスになり、賃金の上昇基調が確認されたのを受けて、日本銀行の追加利上げに対する警戒感が強まり、国債の売りにつながった。

 5日の外国為替市場は、長期金利の上昇を受けて円を買う動きが広がり、対ドル円相場が円高に振れ、昨年12月中旬以来約2カ月ぶりとなる一時1ドル152円台後半まで上昇した。午後5時時点は前日同時刻と比べ1円99銭円高・ドル安の1ドル153円33~35銭だった。

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