「めでたいでんしゃ」の一つ。海の中をイメージし、魚や海の生き物を配して水色が基調の車内に仕上げている「めでたいでんしゃ かい」=南海電鉄提供

 「銚電」の愛称で親しまれている銚子電鉄(千葉県銚子市、竹本勝紀社長)が、来春デビュー予定の新車両を「観光列車」にするために、クラウドファンディング(CF)を1日から始めた。目標金額は1千万円だ。

 新車両は、南海電鉄から導入した2200系の2両。観光列車化に向け、車内を装飾したり、改装したりする。ロングシートの座席を基本に、一部にボックスシートを設け、カウンターも設置する想定。

 竹本社長は「銚子といえば、海と魚と街に多いネコ。青魚やネコをモチーフにしたい」と話す。

 支援額は3千~30万円。返礼品にはぬれ煎餅(せんべい)や「まずい棒」のセットなどの定番のほか、車内広告への名前掲出、まずい棒新フレーバーリクエスト権、竹本社長のミドルネーム命名権、新車両の特別お披露目会への招待券などが用意されている。

 観光列車化へのヒントになったのは、南海電鉄の車両だ。竹本社長が下見に行った際、南海加太線(加太さかな線)を走る「めでたいでんしゃ」に注目した。「加太のタイ」などが描かれた、デザインが違う5編成が活躍している。

 竹本社長は「銚子の魅力を知ってもらい、盛り上げることが使命であり、恩返し」と話す。

 CFサイト「CAMPFIRE」の「銚子観光の玄関口に! 銚子電鉄22000形第2編成 観光列車化プロジェクト」から支援することができる。

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